2015年4月7日
Category - 対談シリーズ
突然ですが、Magna Solemnitas 対談シリーズ第1回。
関わってくださった皆様と、作品について語ってみようという企画です。
よその企画だとWebラジオをやることが多いみたいなんですが、Webラジオはちょっと大変かなーと思ってるので、うちは対談シリーズで行きます!
というわけで早速第1回。
初回は、世界観やアートワークを担当してくださっている亜樹さん(AKITOLET)と語らせていただきました。この2年ほど作品のアートワークではいつも お世話になってますし、今回は こういう形でいっしょに1つの世界を創りだすことができて本当に感謝です。
- あかみ:
- 今日はお越し頂きありがとうございました。Magna Solemnitas について語ろうということで、初回は世界観を担当された亜樹さんをお招きさせていただきました。
というか、本来は「担当された」というよりは、むしろいっしょに創作していこうということで、合同制作の相方でもあります。今回はほんとにお世話になりまくってます……!
- 亜樹:
- こんにちは、亜樹と申します。こちらこそ正直あまり多くのことはできていないですが、少しでも綺麗な世界を作るお手伝いが出来ていたらとても嬉しいです。日々作曲お疲れ様です…!
- あかみ:
- いやいやいや、これだけの世界観作り込んでくださって、素晴らしい仕事ですよ!……とか言っててもしょうがないんで。
今回の世界観って、とても綺麗な世界のように思えるんですが、イメージソースのようなものってどのあたりなんでしょうか?
作曲して歌詞を読み込んでいると、ファンタジー世界の西洋的な要素が入った神道の一亜流、ってイメージがあったんですが。
すごく喜ばしい世界観ですよね。
- 亜樹:
- 実はあまりこれといったベースは無かったんですが、自分の中で綺麗な典礼の歌詞ってなったときに自然と、今回の雰囲気になってきたと言うのが正しいのかなと思っております。自然を取り入れてみたり、風とか樹なんて要素も自分が元々好きな空間なのかもしれません。
- あかみ:
- なるほどー。そういえば、雫凪の夢でも最初に辿り着く場所が「草原のテッペン」でしたよね
- 亜樹:
- うおおおお!!(驚)雫凪シリーズが出てくると思わなくてちょっと不意打ち食らいました。ありがとうございます…。
- あかみ:
- リアルや神道の自然って厳しいところもありますけど、亜樹さんがMagna Solemnitasで描かれた自然って根が穏やかなんですよね。
おかげで私の音も、今回はテンションの意味で穏やかな部分が多いです。
Khronosや同時期にやってたLost Familyのときは、心をえぐり込んでいくような音作りが多かったので
今回のMagna Solemnitasでは自分で書いてて、へーこんな音を自分が書けたんだ?と思うこともちょくちょくとありました^^
- 亜樹:
- 穏やかに書けているとのアクションを頂けて非常にありがたいです。教えは厳しさもあるのだとは思うのですが、人の祈り的な部分にフューチャーして考えた時、柔らかい方が人の心には入りやすいのかななんて思っていたりします。
- あかみ:
- そうなんですよね。リアルの世界の宗教でも、いい具合に落ち着いて世界に広まった宗教って、トゲがなくなって穏やかなんですよ。歴史上の必然とも言いたいくらいに。
- 亜樹:
- 風は可愛らしく、樹は深く(でも時々、樹のサウンドのほうが明るくって可愛い時もあったり)確かに今まで拝聴していたあかみさんの世界感では無かった空気を感じる事多いですね、今回。
- あかみ:
- 亜樹さん的にもそんな見え方してたんですね。言われたら納得です^^
- 亜樹:
- 個人的には、可愛いサウンドと自分が感じる所は結構インパクトが強くて耳に残りやすいなあって思っています。あとは、行進曲みたいなフレーズとかも曲中にあるじゃないですか。私、あのフレーズかなり好きですよ!
- あかみ:
- 行進曲っぽいところというと、樹と風の第3曲 とか、そこらへんですかね……?
- 亜樹:
- そうですね、3曲目あたりだったと思います、転調して明るくなるところ…でしょうか。
- あかみ:
- 作品の構成の説明とかは、公開するときには脚注っぽく入れておきますねー。
- 亜樹:
- 宜しくお願いします(笑)
- あかみ:
- 今回、うち的にも大規模合唱曲って初めてで、ニコニコだと既に上がってる音源をうまくミックスした合唱やってる人はいますけど、こうやって作り込んだ合唱って同人にもほとんどないじゃないですか。
ポップスのコーラスとはまた全然違う感じで。
亜樹さん的には、合唱企画ってスタイルを見てどう思われます?
ボイスコさん でもいらっしゃるのでこういう質問してみちゃいました(てへっ
- 亜樹:
- もっと増えればいいのになって思うジャンルの1つです。歌う事が好きな方が増えてきているのはとても素晴らしいことですし、合唱って一人では出来ないコーラスっていうものなので、やっぱり聞きごたえがあるかなあと思うんですね。個人的にはとても大好きなんです。
- あかみ:
- なるほどー。私にとっても今回、一連の実験含めてこんな感じではじめてのスタイルで取り上げてきました。やってみて色々楽しかったんで、Magna Solemnitasが終わってからも機会があったらまた宅録合唱やってみたいですねー。
- 亜樹:
- 宅録合唱って言うのも新しいですよね。ミキサーさんは本当に大変だと思いますが…!
- あかみ:
- まあそこはがんばるしかないですよ。うちだって今回の企画のためにDAW新調しましたから(ぉ
- 亜樹:
- お、お疲れ様です…感服。
- あかみ:
- この企画のトータルでいくらかけてるかは聞かないでくださいw(花祭 や織姫オペラシアター よりは安いはず……
そういえば、Magna Solemnitasが始まったのってメーリングリストの立ち上げって意味だと、2013年の11月なんですよね。たしかに1年半かければ、お金突っ込めますねw
長期の企画ってあんまり歓迎されないところもありますが、改めて長らくのおつきあいありがとうございます。もうあと3ヶ月でクライマックス=CDリリースなんですよね。ちょっと実感ないです^^
- 亜樹:
- そんなに長かったんですね。私、2013年は何やってたのかと言われるとふと全然出てきません…(汗)
- あかみ:
- その間にベスト盤出してみたり、変奏曲集でスピンアウトが先に出たり、確かにいろいろやってたからな……
- 亜樹:
- ワイン とか聖歌 とかでしたね。
- あかみ:
- いよいよ作曲のほう、合唱が全員で聖歌を歌うシーンが見えてきました。あと100小節弱でそこまで行くかと。
途中をメロディーだけで繋いだりしてるので作曲完了はしばらく先ですが(でもあと2週間で決着つけないとな……)、やっと終わりが見えてきましたわ。
- 亜樹:
- もう果てが見えないくらいに大変な作業だと思いますが、どうかお体いたわってくださいね…陰ながら応援しております…!
- あかみ:
- ありがとうございます^^
亜樹さんから見て、この企画ってどうですか?逆に、うちに質問ぶつけてください^^
- 亜樹:
- うおおお…質問ですか。えっと…そうですね(この何も準備していなかった感が半端なくてすみません)それでは、合唱を初めて主催されて大変だった部分ってどんな所でしたか。
- あかみ:
- まずは、人が本当に集まってくれるのか、ということでしたね。なにせあんまり例がない企画でしたし。
あと、実際に合わせたらどうなるのか、宅録ならではの問題(=誰も踏んでない問題)がいっぱい出てきてしまうんじゃないかな……という不安がありました。
- 亜樹:
- いろいろ初めての時は緊張しますよね~。
- あかみ:
- でも、予想以上にうまくいきましたね。
合わせるところも、ほんとに凄い方が何人か参加されているおかげでかなり綺麗に合いますし。
- 亜樹:
- 良かったです。本当に。
それでは、あかみさんがMagna~を通してリスナーの方にメッセージがありましたらお願いします。
- あかみ:
- 作り手的には久々の大規模企画ですし、同人音楽xミサは織姫初期のアイデアノートに既に書いていた10年ごしの悲願の達成となります。リスナーの皆様におかれましては、今回、わたしたちが創作しました世界が音を通して皆様の心に届けば幸いです。
それでは、今後ともMagna SolemnitasをAKITOLET, Harmonie Chromatique 共々よろしくお願いします!